笑顔袋の中身となる物資が毎日続々とnegau.org事務局であるワンパクに届く中、受入れ先についても多くの方より質問を頂いていますが、4月に入った直後より各自治体や教育・保育関連施設(小中学校、幼稚園、保育所など)との交渉をスタートさせています。
まずは4月2日〜3日の2日間、東京で働く宮城県出身の協力者5名(別途紹介予定)の先発隊が宮城県名取市、岩沼市、亘理町の交渉窓口の地固め、仙台市若林区、多賀城市、七ヶ浜町、石巻市の情報収集をしてくれました。
それを経て、4月9日〜10日の2日間、笑顔袋受入れ先について更に具体的にしていくために、各市役所、町役場を僕が現地の協力者と共に回り、本格的に受入れ先との交渉を行いました。
なお、笑顔袋を受け入れてもらうにあたり、プロジェクトの趣旨や活動自体に共感して頂く必要があるため、以下の2つの点に注意しながら交渉をしています。
まずはじめに宮城県名取市との交渉に向かいました。名取市は私の生まれ故郷でもありますが、沿岸部の閖上地区は津波により壊滅的な被害を受け、多くの犠牲者も出ています。
当初の予定では教育委員会とのお話をさせて頂く予定でしたが、ユニセフからの文房具物資がかなり届いているとのことで笑顔袋の受入れできないとの話であったため、急遽別ルートでアポイントを取らせて頂いたところ、佐々木市長とお会いできることになり、プロジェクトの趣旨や活動内容を説明し、笑顔袋の受入れと今後のサポートについて前向きなお話をすることができました。具体的には閖上地区から避難し、避難所で生活しているこども達、閖上地区にあった保育所のこども達への支援を行う予定です。詳細の人数やスケジュールの詰めを今後行っていきます。
続いて、岩沼市教育委員会 教育長 影山さん、教育次長 鈴木さんとお話しました。岩沼市も沿岸部は津波により大きな被害を受け、玉浦小学校や玉浦中学校が冠水しています。お二人とは前の週に交渉した岩沼出身の協力メンバーの説明によりプロジェクト自体にとても共感してくれていたため、僕が訪問した時点で既に全面的に協力可能という話になり、保育園を管轄する子ども福祉課と連携してくれることにもなりました。具体的には冠水した玉浦小学校の新入学予定の子ども達を中心に冠水地域の保育園のこども達にも笑顔袋を届けて行きます。こちらも詳細の人数やスケジュールの詰めを今後行います。
3カ所目は亘理町教育委員会 教育長 岩城さんとお話ししました。亘理町は鳥の海のあった荒浜地区の荒浜小、荒浜中、長瀞小が大きな被害を受けました。こちらについても前週に協力メンバーが事前に話しを持っていってくれていたこともあり、全面的に協力頂けることになりました。現時点では荒浜小、長瀞小の新入学予定のこども達、約80名へ笑顔袋を届ける予定です。また、直前に亘理町の社会福祉課にも立ち寄ったところ、本日連絡を頂き、亘理町中央児童センターにいる、荒浜保育所と吉田保育所の3-5歳の児童、約50名にも笑顔袋を届けて欲しいとの要望を頂きました。
4カ所目は亘理郡山元町教育委員会 教育長 森さんとお話ししました。山元町は亘理町の南部に位置していますが、東部道路が未完成の地域であったため、津波の被害が国道6号線を超えてしまった地域があり、被害もかなり大きな地域です。9日時点では町役場の中も地震の揺れによる被害を受けており、森さんとも災害対策本部でのお話となりました。ここでは具体的な話はできませんでしたが、笑顔袋にはとても共感して頂き、今後落ち着きを取り戻した時点で連携して頂くことを約束しました。
5カ所目としては福島県相馬市役所まで足を伸ばし、教育委員会の担当者に笑顔袋の説明を行い、プロジェクト自体に共感して頂いたものの、現時点で相馬市内のこども達の動きがかなり流動的であり、人数の把握なども難しいため、現時点での協力は厳しいとの判断でした。今後、可能性がある場合は連絡してくださいということでお願いをしてきました。
ここまでの5カ所で1日目が終了し、2日目は宮城県塩竃市、東松島市の教育委員会へお伺いした上で直接お話しし、双方とも前向きにご協力頂けることになりました。こちらについても今後は具体的な人数やスケジュールについて調整しながら進めていきます。
さらに、福島県より避難者がいる山形県にある避難所の状況把握をスタートさせました。
今後も各所との交渉などを行いつつ、なるべく早い段階で一人でも多くのこども達へ笑顔袋を届けられるように調整していきますので、引き続きご支援頂けますようお願いします。
※ブログへの写真掲載は許可を頂いた上で行っています
negau.orgプロジェクト代表 阿部淳也(1PAC. INC.)
negau.orgこども支援プロジェクト事務局となっているワンパクには、「笑顔袋」のための物資が日々30〜50箱、全国各地から届いています。
それらをスタッフが日々データ入力と仕分け作業を行っていますが、4月6日まで収集した物資の状況をみて、受付物資をアップデートすることになりました。
大きな理由は以下の2点になりますが、途中での変更は皆さんへご迷惑をお掛けしていしまうことになるのは承知しています。今後はなるべく途中での変更は避けたいと考えていますが、なにぶん物資の集まった状況等で必ずしも行わないとは言いきれません。大変申し訳ありませんがご理解、ご了承頂けますと助かります。
なお、ここまでご提供頂いた物資を仕分けを行ったところ、数が揃わないものや大きさ的に袋に入らないなどの理由により、笑顔袋に入れることが困難なものも数多く存在しています。笑顔袋に入れることができない物資については、自治体や避難所、教育施設単位でのまとめての提供となる場合があります。
また、仕分けの結果、汚れの激しいものや使用不可能なもの、破損しているものなどはこちらで破棄させて頂く可能性もあります。ご了承頂けますようお願いします。
詳細はこちらからご確認下さい。
negau.orgプロジェクト代表 阿部淳也(1PAC. INC.)
皆さまからの多くの支援に感謝の日々が続いていますが、更に多くのこども達へ笑顔を届けるために、このプロジェクト告知の協力をお願いできればと思います。
こども支援プロジェクトの概要がわかる配布可能なフライヤーを準備しましたので、印刷してママ友に配ったり、お子さんが通っている幼稚園や保育園に許可を頂いた上で、掲示スペースなどに貼って頂けると幸いです。
※フライヤーをご覧頂くにはAdobe Acrobat Reader 8以上が必要です。
Adobe Acrobat Readerはこちらからダウンロードしてください。
なお、本日も沢山の支援物資がnegau.org事務局に届きました。事務所の玄関スペースに入りきれず、階段の踊り場に一時的に置かなければならないほどでした。
仕分けは毎日少しずつワンパクのスタッフができる範囲で作業を行っていますが、予想以上の反響により、今後はサポータ企業の協力やボランティアスタッフの協力をお願いしながら実施していく予定です。ボランティアは別途このブログ等で告知し募集を行っていきます。
一人でも多くのこども達に笑顔を届けられることを願って。
negau.orgプロジェクト代表 阿部淳也(1PAC. INC.)
被災地のこども達へ笑顔を届けるために、3月25日より物資を募り始めたnegau.orgこども支援プロジェクトですが、事務局であるワンパクのオフィスに続々と支援物資が届き始めています。想像以上に反響がありスタッフ一同感激している毎日です。
届いた物資はワンパクの2階にあるラウンジと会議スペースでワンパクスタッフにより、徐々にではありますが仕分け作業が行われています。
また、日々Twitterやメールなどで沢山の方々からの賛同のお言葉や、温かい応援のメッセージ、活動に関する感謝の念など沢山のエネルギーを頂いています。
本格的に物資が集まり始めるのはこれからだとは思いますが、被災地のこども達へ一日でも早く笑顔を届けるために、頑張っていきますので引き続きご支援、ご協力をお願いします。
negau.orgプロジェクト代表 阿部淳也(1PAC. INC.)
Twitter上の被災地情報を市町区村ごとにガラケーでも見つことの出来るサイト”negau.org”を公開してから約半月が経過しました。
私自身、震災のあった3月11日(金)直後は情報を収集するためにテレビやTwitterなどを見ていましたが、実際にどんなエリアで地震による倒壊が起きているのか、津波の被害はどのエリアまでなのかなど把握することができませんでした。
地元が宮城県名取市の私にとって、電話がつながらない中で、はじめに一番知りたかった情報は、家族の住んでいるエリア、親類や友人の住んでいるエリアがどういう状況なのかでした。直接、家族と話すことはできなくとも、知りたいエリアごとの情報が入手できれば少しは安心できると思いました。
そこで様々な情報が飛び交っていたTwitter上の情報をエリアごとに見せることのできるユーザインターフェースが必要だと考えました。また、被災地の方々のほとんどはTwitterをやっていない、かつスマートフォンなどつかっていないユーザが大半であろうと思い、そういった方々への情報提供が必要ではないかと考えました。
そこで土日の2日間で企画を練り、週が明けた月曜日の朝一でワンパクスタッフにその話をしました。とにかくスピード感を持ってやる、多くの機能を盛り込むのではなくシンプルに考えながら段階的に公開していこうという話になり、3月16日には県別で情報を見ることができるα版としてリリース、その翌日には市町区村別版をリリースしました。またそれと同時に被災地の精度の高い情報をTweetしてもらう賛同者を友人や知人を中心に募り、約40名の方々に協力してもらえる体制を構築しました。
その後も携帯電話で見ることのできる情報サイトのリンク集や、Googleが提供する避難所情報を確認できる機能などを盛り込みながら、情報精度も高める対応を行い、現在も運用されています。
ここまでnegau.orgを使って頂いたユーザ数は約60万人、総ページビューは約150万を超えており、被災地を含む日本各地をはじめ北米やフィリピン、ドイツなどからもアクセスがあります。世界中にいる方々が日本を心配しているのがわかります。
また、情報そのものは当初の安否情報や被災状況、避難所や炊き出し情報から、物資情報、地域ごとの復旧情報や買い物情報に移行しており、今後は住居や行政からの支援情報などになっていくことが予想され、これからも皆さんに有効に活用頂けるように考えていきたいと思います。
negau.orgプロジェクト代表 阿部淳也(1PAC. INC.)
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