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project report

笑顔袋第二弾 12月11〜12日で宮城県石巻市の小中学校へ届けてきました(準備編)

第一弾の報告の最後にも書きましたが、全国の多くの方々のご協力により5月12〜13日にかけて第一弾の笑顔袋約1,000個を宮城県の山元町、亘理町、岩沼市、名取市、塩釜市、東松島市の小中学生へ届けることができましたが、第一弾が終了した段階で約800個のダンボールに詰められたこども達への物資が残っている状態だったため、関係者で検討した結果、第二弾の笑顔袋を実施することにしました。

しかしながら、ワンパク事務所内はご支援頂いた物資のダンボールで溢れかえり、保管場所を確保するのが困難な中、袋を詰める作業もままならない中での第一弾の実施であり、実際にワンパクの日々の業務に支障をきたしている部分もあったため、第二弾の実施に向けた対応として、物資の保管と袋詰めの作業を行う場所を株式会社ハマキョウレックスさんにご提供頂き、週末に倉庫へ出向いてワンパクスタッフとマザーハウスさんを中心としてボランティアの方々にもご協力してもらいつつ、仕分けとモジュールづくり、袋詰めなどの作業を行うかたちで進めることにしました。

また、第二弾の笑顔袋は第一弾の配布にもご協力頂いた株式会社マザーハウスさんに全面的にご協力頂けることになりました。

マザーハウスはバングラディッシュに工場を持ち、現地の素材を現地のデザイナーや職人さんなどのスタッフを雇用しフェアトレードでバックやストールなどをつくって日本や台湾で販売している企業です。震災後にマザーハウスさんが販売したバックの収益で第二弾の笑顔袋用のトートバッグもつくって頂くことになり、デザインはマザーハウスの代表であり女性起業家としても注目を浴びている山口絵理子(Eriko Blog)さん自らが担当してくれ、デザインは男女それぞれ2種類ずつで非常に素敵なものとなりました。

山口さんがデザインしてくれた笑顔袋用トートバッグ

山口さんがデザインしてくれた笑顔袋用トートバッグ

笑顔袋第二弾を実施するにあたりまず行ったこと。それは荷物の移動と仕分け作業でした。ワンパクに保管してあった約800個の荷物は7月中旬に有明にあるハマキョウレックスさんの倉庫に全て運び出し、そこで毎週末、土日を活用して物資の仕分けを行うという熱い夏がスタートしました。

なにせダンボールの中身は開けてみないと分からないし、仕分けしないと笑顔袋の中に詰める文具や玩具の数を把握し、調整できないということになります。

そのためダンボールを空けて、かなり細かな分類で仕分けを行いつつ整理を行い、数量を把握するという作業をひたすら続けました。土日の週末のみの作業でワンパクスタッフとマザーハウススタッフ、ボランティアスタッフが数名ずつの参加ということもあって、最終的に仕分けと数量の把握に9月上旬までかかってしまいました。

ダンボールの中身を確認しながら細かく仕分け作業

ダンボールの中身を確認しながら細かく仕分け作業

鉛筆なども濃さや男女で細かく仕分け

鉛筆なども濃さや男女で細かく仕分け

仕分けが完了したものは再度ダンボールに入れて細かく分類

仕分けが完了したものは再度ダンボールに入れて細かく分類

仕分けが完了しカテゴリ分けされた物資のダンボール

仕分けが完了しカテゴリ分けされた物資のダンボール

仕分け作業が完了後、文具類とノート類をまとめたモジュールづくりを行いました。これは笑顔袋に詰めるために文具やノートのセットをつくっていく作業になります。この作業が9月中旬まで続きました。

ノートモジュールをつくっている様子

ノートモジュールをつくっている様子

今回の第二弾の笑顔袋の受け入れ先は、第一弾で持って行った東松島市の先、宮城県で2番目の人口の都市でもあり、沿岸部の被害が甚大だった石巻市で活動するNPO法人が受入先を調整して頂けるとの話があったため、当初より石巻市の小中学校へ約1,000個と決めていました。

9月の時点でNPO法人経由で受入先の小中学校の人数のリストは入手していましたので、それをベースに数量を把握した中からどのような文具や玩具をバランス良く入れていくかをプランニングしていきました。これが意外に骨の折れる作業でした。学校毎に中身にバラツキがあると交渉した時に受け入れてもらえない可能性があるため、学校毎に入っているものをコントロールしなければなりません。

小学校一年生男の子用の笑顔袋の中身(例)

小学校一年生男の子用の笑顔袋の中身(例)

小学校一年生女の子用の笑顔袋の中身(例)

小学校一年生女の子用の笑顔袋の中身(例)

笑顔袋に入れるものが決まればあとはひたすら学校毎、男女別で袋詰めの作業になります。この作業は10月23日(日)まで毎週末続きました。スタッフみんなでこども達の笑顔を想像しながらひたすら頑張りました。ここでも多くのボランティアの方々にご協力頂くことでスタッフの気分もだいぶ楽になったと思います。ご協力頂いた方々には心から感謝しています。

学校毎、男女別で笑顔袋詰め(1)

学校毎、男女別で笑顔袋詰め(1)

学校毎、男女別で笑顔袋詰め(2)

学校毎、男女別で笑顔袋詰め(2)

学校毎、男女別で笑顔袋詰め(3)

学校毎、男女別で笑顔袋詰め(3)

学校毎、男女別で笑顔袋詰め(4)

学校毎、男女別で笑顔袋詰め(4)

学校毎、男女別で笑顔袋詰め(5)

学校毎、男女別で笑顔袋詰め(5)

詰めるのも楽しんでやらないとね。

詰めるのも楽しんでやらないとね。

詰めたら学校毎にダンボールへ

詰めたら学校毎にダンボールへ

詰めた袋はダンボールへ詰めて届け先の学校、男女、数量などを書いて保管(1)

詰めた袋はダンボールへ詰めて届け先の学校、男女、数量などを書いて保管(1)

詰めた袋はダンボールへ詰めて届け先の学校、男女、数量などを書いて保管(2)

詰めた袋はダンボールへ詰めて届け先の学校、男女、数量などを書いて保管(2)

その後、受入先の小中学校の人数リストを入手しれくれたNPO法人側と受入の詳細調整を行おうとしたところ、業務が多忙であることから、それ以上の協力はできないとの話となり、急遽自分達で再度、石巻市の教育委員会と各学校との受入調整をすることになってしまいました。

これには前述したとおり、仕分け作業が予想以上に時間を要してしまい、最初の時点で9月末には持って行ければというスケジュールを組んでいたものの、スタッフの負担を考慮し、無理はしないスケジュールに変更したことにも起因しています。

そのため笑顔袋を配布するスケジュールはクリスマス前の12月上旬から中旬にかけて調整を行う方針で石巻の教育委員会と直接相談する機会を頂き、教育委員会 学校教育課の千葉先生の協力もあり、直接配布可能な学校、届けるのみの学校、教育委員会に預かってもらう学校を調整することができました。

石巻教育委員会 千葉先生との受入調整ミーティング

石巻教育委員会 千葉先生との受入調整ミーティング

結論として笑顔袋第二弾分を配布する日程は12月12日(月)で確定し、受け入れてもらえることになった小中学校は次の通りで確定しました。

▼直接配布可能な学校
石巻小学校 一年生
開北小学校 一年生
湊第二小学校 一年生
門脇小学校 一年生
門脇中学校 一年生

▼届けるのみの学校
釜小学校 一年生
山下小学校 一年生
蛇田小学校 一年生
向陽小学校 一年生
貞山小学校 一年生
大街道小学校 一年生
中里小学校 一年生
住吉小学校 一年生
湊小学校 一年生
渡波小学校 一年生
稲井小学校 一年生
万石浦小学校 一年生
鹿妻小学校 一年生

▼教育委員会で預かってもらい取りに来てもらう学校
大川小学校 一年〜六年生
東浜小学校 一年〜六年生
荻浜小学校 一年〜六年生

次回は12月11-12日(月)にかけて上記小中学校に笑顔袋を届けに行った様子を2回に分けてレポートします。

※全ての写真の掲載は許可を頂いた上で行っています。

negau.orgプロジェクト代表 阿部淳也1PAC. INC.

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